Nerhol 種蒔きと烏 Misreading Righteousness

さいたま市 埼玉県立近代美術館 TEL.048-824-0111

開催期間:2025年7月12日(土)~10月13日(月・祝)

グラフィックデザイナーの田中義久(1980〜)mと彫刻家の飯田竜太(1981〜)によるアーティストデュオ Nerhol(ネルホル、2007年結成)は、人物を連続撮影した写真の束に彫刻を施した初期のポートレート作品で注目を集め、他者の思想や異なる分野領域とも接続しながらその関心と対象を拡げ、表現を進化させてきている。その表現活動の歩みを振り返る大規模個展「Nerhol 水平線を捲る」(千葉市美術館、2004年、令和6年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)に続いて開催される今展は、最新作を中心に未発表作を加えた約80点による構成。街路樹や珪化木、ストーンペーパーなど、さまざまな素材が新たなアプローチにより作品化され、素材の違いを越えて作品同士が呼応する展示構成にも注目。近年の主要なモチーフのひとつである帰化植物の中から選ばれたハナミズキの、歴史的背景や土地との関係へのリサーチをふまえて制作された大規模なインスタレーション作品も発表される。