Beautiful Japan 吉田初三郎の世界

府中市 府中市美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2024年5月18日(土)~7月7日(日)

大正から昭和にかけて、鳥が空から見下ろした視点による鳥瞰図のスタイルで数多くの名所案内を描いた吉田初三郎(1884〜1955)。京都に生まれ、関西美術院で洋画家・鹿子木孟郎(1874〜1941)に学んだ初三郎は、観光旅行が盛んになる時代を受けて、鉄道沿線の名所案内などで商業美術家として活躍の場を広げていった。初三郎による鳥瞰図は、実際の地形を正確に表現するものではなく、見えないはずのランドマークが描かれていたり、大胆なクローズアップやデフォルメが施され、見る側が見たいと望み、作る側が見せたいと願う、現実には存在しない理想化された風景、Beautiful Japanの姿だった。10点以上の大型肉筆鳥瞰図をはじめ、ポスターや絵葉書、絵画作品などを通じてその魅力に迫る。