芦屋市 芦屋市立美術博物館 TEL.0797-38-5432
開催期間:2023年10月28日(土)~2024年2月4日(日)

関西を拠点に国内外で活動する4名の作家が、芦屋市立美術博物館のコレクションから注目する作家を選び、その作家像と併せて作品をさまざまな方法で読み解き、作品の新しい解釈、新たな作家像を提示。空間を利用した独自のテクノロジーアートの世界を展開している藤本由起夫(1950〜)は、山崎つる子(1925〜2019)の《作品》(1964年)を手がかりにさまざまな角度から検証し、具体美術協会という枠を超えて山崎つる子の世界の新しい発見を試みる。映像作家・高橋耕平(1977〜)は、詩作から抽象絵画の制作に進んだ津高和一(1911〜95)の活動から「対話」について調査・研究を行うとともに、抽象絵画制作にいたる経緯や精神性等を検証。作品の協働制作を通して絵画の新たな可能性を模索している野原万里絵(1987〜)は、山田正亮(1920〜2010)の残した言葉やスケッチなどを手立てに作品を読みなおす。近年は近代以降の彫刻家の個人史やその制作行為を浮かび上がらせる映像を制作している黒田大スケ(1982〜)は、彫刻家・堀内正和(1911〜2001)、柳原義達(1910〜2004)、ブールデル(1861〜1929)の作品とあわせて、田中敦子(1932〜2005)の《作品(ベル)》や《カレンダー》を取り上げ、作品制作を通して田中像に迫る。