コレクションのドア、ひらきます鉄道絵画発→ピカソ行

千代田区 東京ステーションギャラリー TEL.03-3212-2485

開催期間:2017年12月16日(土)~2018年2月12日(月・祝)

中村岳陵《驀進》1943年

1988年に開館した東京ステーションギャラリーは、美術館活動の中で少しずつ所蔵品を増やしてきた。とくに2006年からの東京駅復原工事にともなう6年におよぶ休館中には、〈現代絵画の展望〉展シリーズの開催などを通して作品の収集を行なってきた。「近代美術の再検証」「鉄道・デザイン・建築」「現代アートへの誘い」を活動指針の三本柱に定め、30年間をかけて築かれたコレクションを初めてまとめて公開するこの展覧会では、テーマの展開を鉄道の一路線に見立て、始発駅〈鉄道絵画〉から〈都市と郊外〉〈人〉〈抽象〉の各駅を経て終点〈ピカソ〉に至るという構成で、展示替えをしながら61作家による作品約100点を展示。大正時代の洋画、日本画から現代アートまで、写真も含むさまざまな作品との思いがけない出会いが楽しめる。掉尾を飾るピカソ作品4点は、孫娘マリーナ・ピカソの旧蔵品。