斎藤清からのメッセージ 展生誕110年・没後20年記念

福島県河沼郡会津坂下町出身の木版画家・斎藤清（1907〜1997）は、1931年に上京して独学で絵を学び、1936年に初めて制作した木版画で日本版画協会展に初入選。1951年には第1回サンパウロ・ビエンナーレに《凝視（花）》を出品し、在サンパウロ日本人賞を受賞。その後も新たな技法に挑戦して独自の木版技法を確立し、国内外で活躍した。福島県立美術館の斎藤清コレクションは、開館にあたり1980年に作家本人より代表作を寄贈されたのが始まりで、現在は約500点となっている。今展では、第1部で、斎藤の画業を造形面から通観。第2部では、70年からの《会津の冬》シリーズ（1970〜1996年、全115点）を展示する。