異郷のモダニズム—満洲写真全史—

名古屋市 名古屋市美術館 TEL.052-212-0001

開催期間:2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)

1906年、南満洲鉄道株式会社(満鉄)を設立し、本格的な植民地経営に乗り出した日本は、「内地」の国民にその存在と意義を知らせるため、宣伝材料として写真を重視。1932年の「満洲国」建国の前後からは、「赤い夕陽の満洲」や「曠野を行く隊商」など、日本人が大陸に抱いたロマンティシズムを絵画的に表現するようになる。1930年代後半、グラフィズムの時代を迎えると、大陸の表象はより洗練された「記号」へと変貌。今展では、およそ四半世紀の間に展開した「満洲」の写真表現を、貴重なヴィンテージ・プリントや多数の資料でたどる。