殿敷侃:逆流の生まれるところ

広島市 広島市現代美術館 TEL.082-264-1121

開催期間:2017年3月18日(土)~5月21日(日)

広島出身の作家、殿敷侃(とのしきただし、1942〜1992)は、29歳で画家を志し、70年代からは生活と制作の拠点を山口県長門市に移し、両親と自らの被爆体験に向き合う緻密な点描による絵画・版画作品を制作。80年代半ばからは、現代の消費社会や環境破壊へと向けられた問題意識に基づく創作として、廃棄物や漂流物を素材としたダイナミックなインスタレーションを国内外の展覧会で発表して注目と期待を集めるなか、50歳で肝臓癌のため死去した。没後25年を迎えるにあたり、その活動の全貌を記録や関連資料も交えて紹介する。