熊谷守一展守一のいる場所

現在の岐阜県中津川市に生れた洋画家・熊谷守一（1880〜1977）。晩年になってからの小さな板に花や小動物、雨滴などを描いた油彩作品は、自然観察の成果を独自の表現に高めた。
岐阜県美術館では、1991年の大規模な回顧展以来、数度にわたり企画展を開催してきたが、今展は四半世紀ぶりに総力を挙げて開催する大展覧会となる。同館と岐阜県歴史資料館に、熊谷家遺族から寄贈された作品および資料を中心に、地元中津川市付知町の熊谷守一記念館、東京都豊島区立熊谷守一美術館、愛知県立美術館（木村定三コレクション）の協力を得て、油彩画200点、水墨画や素描など100点を超える作品を展示する。