美術と音楽音楽をめざす美術のこころみ

互いに密接に関わり合い、刺激を与え合ってきた「美術」と「音楽」というふたつの芸術の関係に注目した展覧会。「一つの主題と二つの世界」では、ラヴェルが作曲し、シャガールが版画に描いた「ダフニスとクロエ」のように共通の主題をもつ作品を比較。「音楽のある情景」では楽奏を描いた絵画を、「音楽から美術へ」では、楽曲から構想を得た絵画や、音楽の抽象性を規範とした抽象的な絵画を展示する。さらに、戦後の新しい表現による「音楽への誘い」、現代美術の作家たちの音や音楽をとりこむ新しい試みを紹介する「音の像・かたちの響き」という構成で、関連する音楽を聴きながら鑑賞できる。