あの時みんな熱かった!アンフォルメルと日本の美術

京都市 京都国立近代美術館 TEL.075-761-9900(テレホンサービス)

開催期間:2016年7月29日(金)~9月11日(日)

1956年11月、朝日新聞社が主催し日本橋髙島屋で開催された「世界・今日の美術展」において、フランスの美術評論家ミシェル・タピエが「アンフォルメル(未定形)」という概念で論じた欧米の最新の美術動向を示す前衛的な作品群が日本に初上陸。翌1957年には作家の来日も相次ぎ、10月から11月にかけて読売新聞社とブリヂストン美術館の共催で開かれたタピエ企画による「世界・現代芸術展」には、「具体」から吉原治良、白髪一雄、嶋本昭三、前衛いけばなの勅使河原蒼風、実験工房から福島秀子の作品が追加された。
 アンフォルメルが日本の美術に直接、間接に果たした役割を問う展観。始めに、国内の美術館などが所蔵している欧米の作家のアンフォルメル作品12点を紹介した後、「身体・アクション・線の流動」「原始・生命・生態的イメージ」「反復・集合・覆われる画面」「マチエール・物質」の4章に分けて、洋画、日本画、書、彫刻、写真、陶芸、漆工など幅広い分野の作家89名による1950年代初頭から1960年代半ばにいたる作品を紹介する。