生誕150年 黒田清輝

台東区 東京国立博物館 TEL.03-5777-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2016年3月23日(水)~5月15日(日)

日本美術の近代化のために力を尽くした黒田清輝(1866〜1924)の、国立博物館では初となる大規模な回顧展。初期から晩年までの代表作を一堂に集めるのをはじめ、裸体画論争の引き金となった《朝妝》(1893年)、大作《昔語り》(1896年)など、戦災などで焼失した作品は実物大の写真パネルを展示。公的空間を飾る大画面の制作として注目された《東京駅帝室用玄関壁画》(1914年)は、その空間構成も含めて立体的に再現する。黒田が学んだラファエル・コランや影響を受けたピュヴィス・ド・シャヴァンヌ、さらにミレー、モネ、シスレーら、黒田の留学と同時代のフランス絵画19点が、オルセー美術館などから出品されているのも見逃せない。