この絵、私が持ってました。収集家・安齊羊造と近代日本画家との愉快な交流

川越の名家・安齊家の第13代当主安齊羊造（あんざいようぞう、1853〜1938）は、明治〜大正期に活躍した日本画家たちとの交流を通して一時は1000点を超える作品を所蔵していたが、1893年の川越大火と、横浜に居住していた1923年の関東大震災で作品の多くを失った。今展では、コレクションを収録した私家版『木綿園（ゆうぞの）画集』や、震災前に羊造の手を離れた作品、画家たちとの間に交わされた大量の書簡類などを通じて、その絵画収集活動と画家たちとの交流、当時の日本美術界の様子などを紹介する。