アール・ヌーヴォーのガラスデュッセルドルフ美術館所蔵 デュッセルドルフ美術館

ドイツの実業家ゲルダ・ケプフ夫人のガラス作品のコレクションは、夫人の旺盛な好奇心からガラスの素材の特質や技法を学び、その表現の可能性を的確に理解し、優れた審美眼と洞察力により、アール・ヌーヴォーの本質を体現する第一級のものとなった。今展では、デュッセルドルフ美術館に寄贈された同コレクションがドイツ国外で初めてまとまった形で公開される。アール・ヌーヴォーの二大拠点となった「第Ⅰ章　パリ」「第Ⅱ章　アルザス＝ロレーヌ地方」の二部構成で、135点の作品を展示。形、色、技法、そして表現の幅広さに驚かされる。図録には、全体図版や部分図、角度を変えた図版に加え、署名のあるものはその部分写真を掲載。参考図版も豊富できめ細やかな解説が鑑賞を助けてくれる。