金沢文庫本—流離う本の物語

名古屋市 名古屋市蓬左文庫 TEL.052-935-2173

開催期間:2026年2月7日(土)~4月5日(日)

750年ほど前、鎌倉幕府の執権北条氏の一族である北条実時(ほうじょう・さねとき、1224〜76)は、和漢の貴重な典籍を国内外から積極的に蒐集し、それらを収めるために「金沢文庫」と呼ばれる文庫(ふみくら)を創設した。この文庫に収められた蔵書群は、のちに“金沢文庫本”と呼ばれるようになる。鎌倉幕府の滅亡とともに金沢北条氏も運命を共にするが、「金沢文庫」は金沢北条氏の菩提寺である称名寺の管轄下に置かれ、現代に至るまで守り伝えられている。室町時代以降、“金沢文庫本”は多くの権力者より求められ、散逸の危機に直面。徳川家康が蒐集した“金沢文庫本”を含む古典籍は、後に尾張初代藩主となる息子・義直へ「駿河御譲本」として受け継がれたため、その多くは現在、名古屋市蓬左文庫に納められている。今展では、金沢文庫と名古屋市蓬左文庫が連携し、蔵書を守り伝える営為とその歴史的意義を紹介する。

神奈川県立金沢文庫 2025年11月14日(金)〜2026年1月18日(日)(終了)