中野区 東京黎明アートルーム TEL.03-3369-1868
開催期間:2025年9月15日(月・祝)~10月31日(金)

漆芸と日本画の両分野で名を残した柴田是真(しばた・ぜしん、1807〜91)は、江戸両国に生まれ、11歳で蒔絵を学び始め、蒔絵の下絵を描くために16歳で鈴木南嶺に入門して江戸円山派の画を習い、さらに24歳で京都に遊学して四条派の岡本豊彦にも師事した。江戸に帰ると浅草橋に居を構えて「対柳居」と名付け、それ以来、2階の6畳の細工場で歿するまで作品を作り続けた。明治維新後は、明治政府が初めて参加した1873年のウィーン万博への出品に始まり、内外の博覧会・展覧会に出品し、1889年のパリ万博では金賞を受賞。最初の帝室技芸員にも任命された。日本画と漆芸を融合させた漆絵を発明し、デザイナーとしても知られている。
今展では、初期から晩年までの漆芸作品、日本画、漆絵、「対柳居」伝来とみられる新出の写生・粉本類など、約130点を展示する。
良寛の書簡 2025年11月13日(木)〜12月25日(木)