大竹伸朗展　網膜

大竹伸朗（1955〜）の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、2013年の「大竹伸朗展 ニューニュー」に続く12年ぶりの個展。大竹は1970年代後半から作品発表を始め、国内外で幾多の個展や作品発表を続けてきた。今展は、その半世紀におよぶ活動を通じて圧倒的な熱量が生み出した膨大かつ多様な作品の数々から、〈網膜〉に焦点を当てることにより、大竹の作品世界をさらに掘り下げようとする。〈網膜〉シリーズは、1988年に制作の拠点を移した宇和島のアトリエで着想され、1990年代初頭まで集中的に制作されたあとも、他のシリーズへの展開を伴いながら制作が続けられてきた。今展では、シリーズの新作・未公開作を中心に、〈網膜〉に接続する多様な作品群を展観する。