藍と紅のものがたり

港区 大倉集古館 TEL.03-5575-5711

開催期間:2025年7月29日(火)~9月23日(火・祝)

天然染料をつかった日本の色彩文化において欠かせないものが、植物のアイとベニバナから生まれる藍色と紅色。藍は古くから日本で親しまれ、さまざまな染色技法と結びついてきた。木綿とともに広まった江戸から現代にいたる藍染の着物や浴衣を、素材や染色技法などに着目して紹介。一方、古くから貴族のあこがれの色であった紅は、草木染の中でも花の部分を使用する珍しい染物。江戸時代の公家や武家女性が着用した美しい打掛や、紅板染めによって染色された下着、そしてベニバナの産地である山形において紅花染の再興を担った人々による作品を紹介する。