神戸市 兵庫県立美術館 TEL.078-262-1011
開催期間:2025年6月14日(土)~8月17日(日)

20世紀前半の海外で成功と挫折を経験した2人の画家、藤田嗣治(1886〜1968)と国吉康雄(1889〜1953)が、ともにフランス・パリに滞在した1925年から百年目になることを機にした展覧会。藤田は、東京美術学校卒業後の1913年、26歳でフランスに渡り、1920年代、エコール・ド・パリの寵児としてフランスでの名声を確立。国吉は1906年、16歳で渡米、画才を認められてアメリカ具象絵画を代表する画家としての地位を築いた。今展では、第1章「1910年代後半から20年代初頭:日本人「移住者」としてのはじまり」、第2章「1922年から24年:異国での成功」、第3章「1925年と1928年:藤田のパリ絶頂期と国吉の渡欧」、第4章「1929/1930/1931年:ニューヨークでの交流とそれぞれの日本帰国」、第5章「1930年代:軍国主義化する母国の内外で」、第6章「1941年から45年:日米開戦下の、運命の二人」、第7章「1946年から48年:戦後の再生と異夢」、第8章「1949年ニューヨーク:すれ違う二人」、第9章「1950年から53年:藤田のフランス永住と国吉の死」の9章構成で、それぞれの時代の二人の境遇を明らかにしつつ、二人の作品を対比させて紹介する。また、1930年11月にニューヨークで開かれた「藤田嗣治画伯歓迎会」で二人が出会っていたことを示す新資料の、二人が寄せ書きした色紙が初公開される。
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s 2025年9月24日(土)〜2026年1月4日(日)