茅ヶ崎市 茅ヶ崎市美術館 TEL.0467-88-1177
開催期間:2025年4月1日(火)~6月8日(日)

地域に根ざした建築設計で知られる山口洋一郎(やまぐち・よういちろう、1946〜)設計による湘南の海風薫る「茅ヶ崎市美術館」を舞台に「美術館建築」に焦点をあてた初の本格的な建築展。石見(いわみ)地方特産の石州瓦で建物全体を覆い、釉薬の違いにより玉虫色の建築を創り上げた内藤廣(ないとう・ひろし、1950〜)の「島根県芸術文化センター」、広島の造船技術を活用した可動式展示室を中心に、エミール・ガレの庭、10棟のヴィラ、レストランからなる海辺にたたずむ坂 茂(ばん・しげる、1957〜)の「下瀬美術館」、銅精錬所の遺構を活用し、風・水・太陽を“動く素材”として扱い、自然エネルギーによる循環型建築を創り出した三分一博志(さんぶいち・ひろし、1968〜)の「犬島精錬所美術館」、上部に大きく開けた穴からうつろう自然を取り込む唯一無二の空間で知られる西澤立衛(にしざわ・りゅうえ、1966〜)の「豊島美術館」の5館を取りあげ、模型や設計図面に加え、初期アイデアスケッチ、建築素材やインタビューなどを通じ、建築家の思考をたどるとともに、その場所にその美術館がある意味を探る。
さらに、「次世代に伝えていく美術館建築資料」として「文化庁国立近現代建築資料館」所蔵の20万点を超える建築資料の中から、日本初の公立近代美術館「神奈川県立近代美術館」(1951年開館)、「国立西洋美術館」(1959年開館)、「群馬県立館林美術館」(2001年開館)を紹介する。
うつわの彩り—𠮷田耕三と北大路魯山人 2025年6月17日(火)〜8月24日(日)