佐倉市 国立歴史民俗博物館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
開催期間:2025年3月25日(火)~5月6日(火・振休)

江戸時代後期に成立した多色摺(たしょくずり)浮世絵版画である錦絵は、役者絵や美人画、名所絵などで高度な表現を成し遂げ、日本美術を代表するものとして世界的に認知されている。一方、錦絵は世の中の出来事や流行を伝えるメディアとしての役割も果たした。このメディアとしての性格は、江戸時代末期に風刺画のジャンルが成立してから急速に強まっていく。今展では、江戸時代末期から明治初期にかけての、戦争や動乱、大地震、疫病の流行、寺社の開帳や見世物、あるいは人々を熱狂させた流行現象など、激動する時代の諸相を描いた錦絵を、その歴史資料的側面に光を当てて展示する。