ホセ・ダヴィラ私は目を閉じて見るほうがいい—ジョゼフ・アルバースとの対話

高崎市 群馬県立近代美術館 TEL.027-346-5560

開催期間:2025年3月1日(土)~4月6日(日)

メキシコ、グアダラハラを拠点に活動するアーティスト、ホセ・ダヴィラ(1974〜)の日本の美術館における初の本格的な展覧会。ダヴィラは、金属やガラス、玉石などの身近な素材を絶妙な均衡で組み合わせる立体作品や、20世紀のアーティストや建築家の作品を引用、考察した作品で知られている。ダヴィラは2010年代から、抽象美術を代表するアーティストのひとりであるジョゼフ・アルバース(1888〜1976)のシリーズ「正方形讃歌」を題材とした作品を繰り返し制作している。アルバースが正方形を重ねることで絵画の画面上で配色実験を繰り広げたのに対して、ダヴィラは金属、ガラス、セラミックなどを用いて、時間や光によって変化する立体作品に発展させている。今展では、ダヴィラの作品と、アルバースの「正方形讃歌」シリーズの作品を合わせて展示し、時代を超えて人々を惹きつけるアルバースの形と色彩に対する探求、そして美術史と対話することで新たな芸術を生み出すダヴィラの挑戦を紹介する。ダヴィラ自身がデザインを手がける会場は、展示そのものがアルバースへのオマージュであり、また建築家・磯崎新(1931〜2022)が立方体をモチーフにデザインした建築空間とも共鳴する。