岩竹理恵+片岡純也×コレクション 重力と素材のための図鑑

鎌倉市 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 TEL.0467-22-5000

開催期間:2025年2月1日(土)~4月13日(日)

2013年よりユニットでの作品発表を始めた岩竹理恵+片岡純也(共に1982〜)は、イメージの連想によって絵画の空間世を思索する岩竹の平面作品と、身の回りや自然の現象から着想を得た片岡のキネティック作品とを、インスタレーションとして構成することを通して、身体性や時間性を喚起する新たな視覚体験を促してきた。今展では、約10年ぶりに公開する鎌倉時代の《両界曼荼羅(胎蔵界・金剛界)》や、現存作例の極めて少ない《歓喜天曼荼羅》、俵屋宗達《狗子図》など、作家と学芸員が選んだ日本美術の名品に、新たな光を当てる企画。対象を他のものになぞらえ、そこに実在するものをあるように表現する「見立て」や、浮世絵の画中画などに示される絵画の「入れ子」構造など、日本美術に観られる造形的な特色と魅力を、ユニークな手法を通して探究する。