メキシコへのまなざし戦後日本とメキシコの美術交流

さいたま市 埼玉県立近代美術館 TEL.048-824-0111

開催期間:2025年2月1日(土)~5月11日(日)

1950年代の日本では、メキシコ美術が展覧会や雑誌を通じて盛んに紹介され、多くの美術家がその鮮やかな色彩、古代文明や革命の歴史と結びついた力強い造型表現に魅了された。埼玉県立近代美術館は1982年の開館以来、メキシコの近現代美術を収集し、メキシコ美術を紹介する展覧会をたびたび開催してきた。今展では、第1章「メキシコ美術がやってきた!」で、1955年に東京国立博物館で開催された「メキシコ美術展」などで紹介されたディエゴ・リベラ、ホセ・クレメンテ・オロスコ、ダビッド・アルファロ=シケイロス、次世代のルフィーノ・タマヨの作品を中心に紹介。第2章「美術家たちのメキシコ—5人の足跡から」では、メキシコに惹かれた多くの美術家の中から、福沢一郎(1898〜1992)、岡本太郎(1911〜96)、利根山光人(1921〜94)、芥川(間所)紗織(1924〜66)、河原温(1932〜2014)の足跡をたどる。第3章「埼玉とメキシコ美術」では、埼玉県とメキシコ州の姉妹提携締結(1979年)などに加えて、メキシコ美術に造型を深めた埼玉県立近代美術館初代館長・本間正義(1916〜2001)の仕事と館のメキシコ美術に関わる収集と展覧会の歴史を紹介する。