磯崎新の原点九州における1960-70年代の仕事

北九州市 北九州市立美術館本館 TEL.093-882-7777

開催期間:2025年1月4日(土)~3月16日(日)

北九州市立美術館は、磯崎新(1931〜2022)の設計により1974年に開館し、2024年に開館50周年を迎えた。磯崎は、北九州市立中央図書館、西日本総合展示場、北九州国際会議場を手がけており、これらの建築は、北九州市のランドマークとして親しまれている。大分市に生まれた磯崎の初期建築の多くは、大分、福岡の地で実現している。若き磯崎の才能を見出し活躍する機会を与えた人々の一人が、福岡シティ銀行(現・西日本シティ銀行)で長く頭取を務めた四島司(ししま・つかさ、1925〜2015)。福岡相互銀行(のちの福岡シティ銀行)大分支店を皮切りに、福岡相互銀行の支店の設計を次々と依頼し、天神から博多駅前への本店移転にあたっても設計を任せた。磯崎は、本店内に展示する作品の制作を美術家に依頼することを四島に提案し、斎藤義重、野見山暁治らによって応接室のための作品が制作された。今展では、磯崎が1960〜70年代に九州で手がけた建築に関する模型や資料、自身の建築をモチーフとした版画作品、四島が収集した美術作品などを紹介する。