ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて

中央区 アーティゾン美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2024年11月2日(土)~2025年2月9日(日)

アーティゾン美術館は、石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」を毎年1回の予定で開催。このシリーズ第5回に、磁力や電流、空気や埃、水や温度といった、環境の諸条件によって変化していく「事象」に形を与えるインスタレーションや彫刻を制作。近年は映像や写真を通じた作品制作も行っている毛利悠子(もうり・ゆうこ、1980〜)を迎える。作品タイトルに、通例「自然」あるいは「本性」と訳される古代ギリシャ語の『ピュシス=自然について』を用い、絶えず変化する動静として世界を捉える姿勢で制作に挑んだ。例えば、石橋財団コレクションのモネ《雨のベリール》とのセッションでは、同作が制作された舞台である北フランスのベリールまで赴き、新作《Piano Solo: Belle-lie》のための撮影を行っている。このほか、毛利が選んだジョルジュ・ブラック、藤島武二、コンスタンティン・ブランクーシ、パウル・クレー、マルセル・デュシャン、アンリ・マティス、ジョゼフ・コーネルの作品と毛利の新・旧作が、微細な音や動きで満たされた空間に並べて展示される。