柚木沙弥郎　永遠のいま

今年1月、惜しまれつつ101歳の生涯を閉じた染色家・柚木沙弥郎（ゆのき・さみろう、1922〜2024）の75年にわたる幅広い活動の全貌を振り返る。学徒動員を経て、戦後一時勤めた倉敷の大原美術館で、柳宗悦（1889〜1961）の「民藝運動」の影響を受け、芹沢銈介（1895〜1984）に指事して染色家としての道を歩みはじめた。1990年代以降は、染色作品を主軸にしながらも、版画やコラージュ、絵本、立体作品など創作活動の範囲を広げていた。今展では、初公開となる最晩年の仕事も紹介。巡回先など、ゆかりの深い国内外の各都市をテーマにした特別展示も行う。