志村ふくみ100歳記念《秋霞》から《野の果て》まで

港区 大倉集古館 TEL.03-5575-5711

開催期間:2024年11月21日(木)~2025年1月19日(日)

重要無形文化財「紬織(つむぎおり)」保持者(人間国宝)の染織家・志村ふくみ(1924〜)の芸術思想と、自然にある無数の色を抽出し紡いだ糸を染め織るという、人と自然が共生する営みに一生を捧げる仕事を紹介。ふくみが染織の道に入るきっかけとなった《秋霞》(1958年)、100歳を目前にして若き日を回想した《野の果てⅡ》(2023年)、次世代へのメッセージを託した石牟礼道子原作の新作能「沖宮」の衣装などを展示し、その足跡をたどる。あわせて、ふくみを染織の道に導いた母・小野豊(おの・とよ、1895〜1984)と民藝精神や、ふくみの芸術精神を育んだ夭折の画家である兄・小野元衞(おの・もとえ、1919〜47)にも焦点を当てる。