呉春—画を究め、芸に遊ぶ—

奈良市 大和文華館 TEL.0742-45-0544

開催期間:2024年10月19日(土)~11月24日(日)

江戸時代に四条派の祖となった京都の絵師、呉春(ごしゅん、1752〜1811)の画業を振り返る。与謝蕪村(よさ・ぶそん、1716〜83)に絵画と俳諧を学んだ呉春は、1781(天明元)年に妻と父を亡くし、呉服郷(くれはのさと、現在の大阪府池田)に移住した翌年に春を迎えたことから呉春と名を改めたと伝えられている。蕪村亡き後、円山応挙(まるやま・おうきょ、1733〜95)と接し、蕪村風に応挙の要素を取り入れ融合した新しい様式を生み出した。今展では、重要文化財《群山露頂図襖》(大乗寺蔵)や同《白梅図屏風》(逸翁美術館蔵)などの大作を交え、初期から一家を成すまでの画風の変化をたどる。重要文化財6件、展覧会初出陳3件を含む47件(会期中一部展示替えあり)。