田中一村展奄美の光 魂の絵画

台東区 東京都美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2024年9月19日(木)~12月1日(日)

栃木に生まれた田中一村(たなか・いっそん、1908〜77、本名;孝)は、5歳で東京へ移り、彫刻家の父から書画を学び「米邨(べいそん)」の号を受け画会も開き、南画家として在野で活躍した。27歳で父を亡くし、30歳で千葉市千葉寺町へ移住。1947年「一村」と画号を改め、川端龍子(1885〜1966)主宰の青龍社展に初入選するが、日展や院展への出品はすべて落選に終わり、1958年、当時日本最南端の奄美大島の名瀬市(現・奄美市)に移る。働きながら奄美の自然を主題とした絵に専念し、多くの代表作を残した。今展では、神童と称された幼年期から最晩年の作品まで、絵画作品を中心に、スケッチ、工芸品、資料を含めた250件を超える作品により一村の全貌を紹介。とくに、「田中一村 新たなる全貌」展(千葉市美術館、鹿児島市立美術館、田中一村記念美術館、2010年)以降発見された作品、資料を多数取り上げ、画家の真髄に迫る。