デ・キリコ展

神戸市 神戸市立博物館 TEL.078-391-0035

開催期間:2024年9月14日(土)~12月8日(日)

90歳で亡くなるまで創作を続けたイタリア人の画家ジョルジョ・デ・キリコ(1888〜1978)の日本では「ジョルジョ・デ・キリコ展」(岩手県立美術館/浜松市美術館/パナソニック汐留美術館、2014年)以来10年ぶりの大規模な回顧展。1910年頃から、簡潔明瞭な構成で広場や室内を描きながらも、歪んだ遠近法、脈絡のないモティーフの配置、幻想的な雰囲気によって、日常の奥に潜む非日常を表した絵画を描き始めた。後に「形而上絵画」と名づけた1910年代の作品は、シュルレアリスムの画家をはじめ多くの芸術家に衝撃を与えた。1919年以降は伝統的な絵画技法に興味を抱くようになり、古典絵画の様式へと回帰していくが、同時に以前の形而上絵画の題材を取り上げた作品も頻繁に制作した。そのため今展では、作品の制作年順ではなく、「イタリア広場」「形而上的室内」「マヌカン」などのテーマ別に初期から晩年までの絵画を展観。彫刻や舞台美術、舞台衣装のデザインなど、その幅広い創作活動も紹介する。

東京都美術館 2024年4月27日(土)〜8月29日(木)(終了)