レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い」展〜日本初公開「タヴォラ・ドーリア」の謎〜

八王子市 東京富士美術館 TEL.042-691-4511

開催期間:2015年5月26日(火)~8月9日(日)

作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《タヴォラ・ドーリア》(《アンギアーリの戦い》の軍旗争奪場面) 
16世紀前半 油彩とテンペラ/板 85.5×115.5cm
フィレンツェ、ウフィツィ美術館(2012年、東京富士美術館より寄贈)

1504年8月にフィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオの大評議会広間を飾るために計画されたレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)の未完の大壁画《アンギアーリの戦い》。この多くの謎に包まれた壁画の中心部分をなす「軍旗争奪」の戦闘場面を描いた16世紀の著名な油彩画《タヴォラ・ドーリア(ドーリア家の板絵)》を日本初公開する。この作品は、長くナポリのドーリア家が相続・継承してきたが、1939年にミラノで展示された後競売にかけられ、転売されるうちに所在不明となっていた。1992年に東京富士美術館が取得、2012年にイタリア政府に寄贈し、現在はウフィツィ美術館が所蔵。ミラノ万博に伴うレオナルド・ダ・ヴィンチ大回顧展にも出品された。今展はさらに、レオナルド自身による同壁画の習作素描、レオナルドの構図に基づくその他の模写作品や派生作品、関連資料類を世界6ヶ国より一堂に集めた初の企画展として注目される。
【特別展示】巡回先の京都会場と仙台会場で展示予定の作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)《レダと白鳥》(1500-10年頃、油彩/板、130×78cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館)が、ミラノ万博のレオナルド展での展示を終えて来日。東京会場でも特別展示されることになった。[7月28日〜8月9日]

京都文化博物館 2015年8月22日(土)〜11月23日(月・祝)
宮城県美術館 2016年3月19日(土)〜5月29日(日)