絵の住処(すみか)—作品が暮らす11の部屋—

佐倉市 DIC川村記念美術館 TEL.0120-498-130

開催期間:2015年5月26日(火)~2016年1月11日(月・祝)

DIC川村記念美術館106展示室 撮影:小川重雄

1990年5月に開館したDIC川村記念美術館には、印象派に始まるヨーロッパ近代美術、1910〜30年代の抽象絵画、ダダ、シュルレアリスムの作品、戦後のアメリカ美術、近世・近代・現代の日本美術といった幅広く独自性豊かなコレクションがあり、それぞれの作品にふさわしい空間に展示されている。とくに、マーク・ロスコ(1903〜1970)が晩年に制作した《シーグラム壁画》7点を展示するために設計された変形七角形のロスコ・ルームは、世界屈指の鑑賞空間として名高い。
25周年を機に、空間と作品の関係性をあらためて考えさせる今展では、2008年の増改築工事を経て現在11室ある展示室のそれぞれについて設計の特徴とその意図を紹介。パナマレンコ(1940〜)の17mを超える大型作品《人力飛行機》(1972年)を初公開する。フランク・ステラ(1936〜)の大型作品13点、ジョゼフ・コーネル(1903〜1972)の平面作品9点と箱作品7点など、コレクションの一斉展示も見逃せない。