子の日図屏風と宮廷文化江戸城大奥に秘められていた源氏物語絵の傑作

比企郡川島町 遠山記念館 TEL.049-297-0007

開催期間:2024年3月20日(水・祝)~5月19日(日)

遠山記念館が所蔵する《源氏物語子の日(ねのひ)図屏風》(1841年)は、鷹司任子(たかつかさ・あつこ、1823〜48)が13代将軍徳川家定(1824〜58)に嫁ぐ際の婚礼調度の一つとして確認される作品。制作した木挽町狩野家の狩野養信(かのう・おさのぶ、1796〜1846)は、最高級の絵具を用いてこの作品を描き上げた。今展では、この屏風を中心に、平安時代の古筆、宮廷文化への憧憬を背景とする蒔絵作品や香道具を展示する。