世界に挑んだ明治の美宮川香山とアール・ヌーヴォー

名古屋市 ヤマザキマザック美術館 TEL.052-937-3737

開催期間:2015年4月25日(土)~8月30日(日)

薄肉のリアルな彫刻や細工を施した高浮彫の陶器(通称:眞葛焼)で、欧米の万国博覧会で授賞を重ね、1896年には陶芸界で二人目の帝室技芸員に選ばれるなど、日本近代陶芸の誕生期に活躍した宮川香山(1842〜1916)。1881(明治14)年の第二回内国勧業博覧会に出品され、現在、国の重要文化財となっている《褐釉蟹貼付台付鉢》(東京国立博物館蔵、展示は6月28日まで)をはじめ、明治前期から大正期までの作品20数点を紹介する。さらに、同時代にフランスで工芸家として活躍し、アール・ヌーヴォーを牽引したエミール・ガレ(1846〜1904)、ルネ・ラリック(1860〜1945)などの作品も展観。