岡本玉水 人形芸術にかけた生涯—御所人形から玉水人形へ

さいたま市 岩槻人形博物館 TEL.048-749-0222

開催期間:2023年10月7日(土)~12月3日(日)

岡本玉水(おかもと・ぎょくすい、1898〜1972)は、代々人形師の家系を継いだ4代目で、御所人形の名手としても知られたが、その伝統技法を継承しつつも、新しい時代感覚を反映した独自の「玉水人形」の完成に向かって邁進。1928年には、後に人形師として初の人間国宝となる平田郷陽(ひらた・ごうよう、1903〜81)とともに、人形研究団体・白澤会(はくたくかい)を創立し、人形の芸術的確立をめざした人形芸術運動を牽引した。今展は、1979年に遺作展が開催されて以来、約45年ぶりの回顧展。歌舞伎や浮世絵など古典を題材とした魅力あふれる玉水人形を生み出した玉水の全貌を明らかにする初めての展覧会となる。盟友・平田郷陽との交流も紹介。