造形作家 玉田多紀 ダンボール物語

玉田多紀（たまだ・たき、1983〜、兵庫県生まれ）は、多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業後、古紙段ボールをパルプにまで還元し粘土のようにした上で、生きものの造形美や性質をユニークに捉えた作品を制作している。近年では絶滅危惧種をモチーフとして生態系の環境問題に目を向け、ジェンダーギャップなど現代社会を象徴する問題を生きものの視点で捉えて表現している。関東地方の公立美術館で初めての個展。陸上から海中までさまざまな生きものの作品約130点を展示。0歳から高齢者まで鑑賞できるような仕掛けもしている。