スペインのイメージ：版画を通じて写し伝わるすがた

スペインに関わる版画制作の歴史的な展開を17世紀初頭から20世紀後半までの長大な時間軸で概観し、写し伝えることのできる「版画」が、スペインの文化・美術に関するイメージの形成や流布にどのように貢献したかを探るこれまでにない企画展。出品作は、国立西洋美術館の所蔵作品を中心に、長崎県美術館をはじめとする国内約40カ所から借用した作品をあわせ、書籍や写真、ポスターも含む約240点。ゴヤやフォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリらの仕事を含むスペイン版画の系譜をたどるとともに、それらの影響下に制作されたドラクロワやマネら英仏の作家による作品も多数紹介する。