帝室学芸員の印籠

京都市 清水三年坂美術館 TEL.075-532-4270

開催期間:2022年12月17日(土)~2023年3月12日(日)

帯に下げて携帯できる小型の容器、印籠は、主に江戸時代に薬入れとして用いられていたが、装身具としての役割を得て蒔絵や螺鈿などで多彩な装飾が施されるようになり、美術工芸品として愛玩されるようになった。明治の開国後は、美術工芸が文化レベルの高さや国力を示す重要な産業となり、こうした優れた工芸技術を継承・発展させるために、1890(明治23)年、帝室技芸員制度が設けられた。今展では、加納夏雄(1828〜98)、柴田是真(1807〜91)、池田泰真(1825〜1903)、白山松哉(1853〜1923)、川之邊一朝(1831〜1910)ら帝室技芸員の作品を中心に、清水三年坂美術館所蔵の印籠の名品を展示する。