再興院展の立役者 齋藤隆三

茨城県守谷市出身の近世史の研究者・齋藤隆三（1875〜1961）は、五浦を拠点としていた岡倉天心（1863〜1913）や横山大観（1868〜1958）、菱田春草（1874〜1911）らと交流。特に天心の創始した日本美術院の再興に際して、1914（大正3）年には発起人の一人となり、半世紀近く再興日本美術院の経営に携わった。今展は、齋藤隆三に焦点をあてた全国初の展覧会。初公開作品を含む齋藤旧蔵品を中心に、大観や小川芋銭（1868〜1938）、再興日本美術院の歴史を彩った作品を紹介。歴史家としての業績や、齋藤の愛した水戸ゆかりの近世絵画など、茨城ゆかりの古美術との関連についてもあわせて紹介する。