小早川秋聲旅する画家の鎮魂歌

鳥取市 鳥取県立博物館 TEL.0857-26-8042

開催期間:2022年2月11日(金・祝)~3月21日(月・祝)

戦死した将校を描いた異色の戦争画《國之楯》(1944年)を描いたことで知られる日本画家・小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい、1885〜1974)の画業の全貌を紹介する初の大規模回顧展。小早川は、鳥取県日野郡黒坂村(現・日野町黒坂)光徳寺住職の長男として、母の実家がある神戸に生まれた。9歳で京都の東本願寺の衆徒となった後、画家になることを志して日本画家・谷口香嶠(たにぐち・こうきょう、1864〜1915)、山元春挙(やまもと・しゅんきょ、1872〜1933)に師事し、文展・帝展で活躍。国内各地はもとより、中国へはしばしば渡航。1922年から2年余りにわたって、インド・欧州各国、エジプトなど17ヵ国を巡歴、1926年には北米を旅し、1931年からは従軍画家として中国・満州・ビルマなどへ赴いた。今展では、新たに発見された戦争画をはじめ、初公開の作品を多数含め、初期から晩年にいたる日本画約110点と資料により、戦争画にとどまらない秋聲の叙情的な画業を幅広く紹介する。

京都文化博物館 2021年8月7日(土)〜9月26日(日)(終了)
東京ステーションギャラリー 2021年10月9日(土)〜11月28日(日)(終了)