平等院鳳凰堂と浄土院その美と信仰

静岡市 静岡市美術館 TEL.054-273-1515

開催期間:2022年2月5日(土)~3月27日(日)

京都府南部の宇治川畔に建つ平等院は、平安時代風紀に朝廷で絶大な権勢を誇った公卿・藤原道長(966〜1028)の別荘を、1052年、長男の頼通(992〜1074)が寺院に改めて建立したもので、2022年に開創970年を迎える。創建期に遡る現存唯一の遺構である鳳凰堂は、定朝作の国宝《阿弥陀如来像》を安置し、堂内は華麗な装飾で荘厳されている。平等院では近年、創建当初の姿の復元を目指し、鳳凰堂の修理や調査研究が進められている。今展では全52軀の国宝《雲中供養菩薩像》より前・後期各2軀を静岡で初公開するのをはじめ、最新の研究成果に基づいて制作された堂内壁扉画の復元模写などを通し、建立当初の鳳凰堂の姿に迫る。さらに、平安時代中期の貴重な資料から、室町時代に建立された塔頭の浄土院に伝わる伝狩野山雪《籬に楳図》や、2012年、画家・山口晃(1969〜)が奉納した《当卋来迎図》などの収蔵品も公開する。

愛媛県美術館 2021年11月3日(水・祝)〜2022年1月9日(日)(終了)
新潟県立近代美術館 2022年4月23日(土)〜6月5日(日)