和巧絶佳展令和時代の超工芸

名古屋市 松坂屋美術館 TEL.052-264-3611

開催期間:2022年2月5日(土)~2月27日(日)

工芸というジャンルにとらわれることなく、工芸素材を用い、工芸技法を駆使して美を探求し、注目されている1970年以降に生まれた12人の作家を紹介。「第1章 日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美」では、花魁の高下駄をモチーフにした革靴に友禅染の技法で伝統的な文様を施した作品で知られる舘鼻則孝(たてはな・のりたか、1985〜)、梅花皮(かいらぎ)など陶芸の伝統的な技法をデフォルメし、器の概念を覆したといわれる桑田卓郎(くわた・たくろう、1981〜)、アクリル絵具と透明樹脂を用いて立体的な金魚を描く深堀隆介(ふかぼり・りゅうすけ、1973〜)を、「第2章 手わざの極致に挑む「巧」の美」では、九谷焼の加賀赤絵の技法で抽象的な独自の文様を描く見附正康(みつけ・まさやす、1975〜)、螺鈿などの漆の伝統技法とレーザーなどのテクノロジーを駆使して現代アートに挑む池田晃将(いけだ・てるまさ、1987〜)、截金ガラスを三次元の表現に転化させた山本茜(やまもと・あかね、1977〜)、アルミの現物鋳造で制作した小花で動物の頭部を形成し、生と死を表現する髙橋賢悟(たかはし・けんご、1982〜)を、「第3章 工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」」では、螺鈿など漆器の技法を駆使する橋本千毅(はしもと・ちたか、1972〜)、板締め絞りなどにより現代のテキスタイルを作り出す安達大悟(あだち・だいご、1985〜)、鍛造による鉄の新しい表現に挑む坂井直樹(さかい・なおき、1973〜)、鋳込成形と繊細な技により独自の造形を生み出す佐合道子(さごう・みちこ、1984〜)、透光性のある文様が施された蛍手(ほたるで)の作品で知られる新里明士(にいさと・あきお、1977〜)を紹介する。

パナソニック汐留美術館 2020年7月18日(土)〜9月22日(火・祝)(終了)
みやざきアートセンター 2021年3月20日(土・祝)〜5月9日(日)(終了)
アサヒビール大山崎山荘美術館(京都) 2021年9月18日(土)〜12月5日(日)(終了)