春日神霊の旅—杉本博司 常陸から大和へ

横浜市 神奈川県立金沢文庫 TEL.045-701-9069

開催期間:2022年1月29日(土)~3月21日(月・祝)

奈良の春日大社は、768年、常陸国(現・茨城県)鹿島神宮、下総国(現・千葉県)香取神宮から祭神が降臨して造営され、藤原氏の氏神として興福寺と密接な関係を持ちながら神仏への信仰の中核を成してきた。一方、鎌倉時代以降、東国仏教の拠点となった称名寺・金沢文庫には膨大な仏教書である聖教が伝来するが、その中には春日大社・興福寺に関するものが多数含まれている。さらに現代美術家・杉本博司(1948〜)が、2017年、小田原に「江之浦測候所」を開館した公益財団法人小田原文化財団には杉本が収集した春日信仰を中心とする作品が多数所蔵されている。今展では、春日大社やゆかりの社寺の宝物に加え、称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の史料や作品を展示し、東国所縁ともいえる春日信仰を紹介する。サイトあるいは電話にて観覧予約のこと。