鎌倉大仏〜みほとけの歴史と幻の大仏殿〜

高徳院本尊・国宝銅造阿弥陀如来坐像は、「鎌倉大仏」の名で親しまれている。1232年に港湾施設が造築され、大陸からモノや文化が鎌倉に持ち込まれ、建長年間（1249〜1255）に入ると、鎌倉で宋の文化が一層広まった。「鎌倉大仏」はこの時期に造られ、作風にも宋文化の影響を見ることができるが、その歴史には多くの謎が残されている。今展では、2000〜2001年にかけて行われた高徳院境内発掘調査による、大仏鋳造の工程を示す遺構や出土品を中心に、近年の調査研究の成果を紹介。