海を渡った古伊万里〜ウィーン、ロースドルフ城の悲劇〜

ウィーン近郊のロースドルフ城には、古伊万里を中心とした陶磁コレクションが多数所蔵され、城内を美しく飾っていたが、第二次世界大戦の悲劇によりその大半が破壊されてしまった。城主のピアッティ家は、その陶片を捨てずに集め、城の一室にインスタレーションし、平和を祈念して一般公開している。今展では、陶片を含むロースドルフ城の日本、中国、西洋の磁器コレクションを、佐賀県立九州陶磁文化館所蔵作品を中心とする有田磁器の名品とともに海外初公開。さらに日本の技術により修復した作品を展示する。