5rooms Ⅱ —けはいの純度

神奈川県民ホールギャラリーの個性的な5つの展示空間を活かし、インスタレーションを中心に同時代のアートを紹介するグループ展。2016年12月〜17年1月に続く2回目の開催となる今回のテーマは、“目にはみえないけれど、確かに存在する大切なこと”を「けはい」という言葉に置き換え、作品を通して探る。出品作家は、髪の毛を素材に石塑粘土などと組み合わせた立体作品を作る和田裕美子（1981〜）、独学で彫刻の技術を習得し、鹿の角や骨から繊細な花を彫った作品で知られる橋本雅也（1978〜）、虹や霞、雫などの自然現象と自分自身をテーマに木彫作品を制作する七搦綾乃（ななからげ・あやの、1987〜）、レーザー光線をさまざまな仕掛けが施された装置に屈折・反射させてできる動く光の像により鑑賞者の自由な解釈を促すScott Allen（すこっと・あれん、1986〜）、国内外のさまざまな空間で彫刻概念を問い直す作品を発表してきた大西康明（1979〜）。