111年目の中原淳一

多彩な活動で知られる中原淳一（1913〜83）は、戦前に雑誌『少女の友』でデビュー。挿絵や表紙を手がけ、編集にも関わった。戦時色が強まる中で、同誌を去ることを余儀なくされたが、中原の雑誌制作への情熱は絶えることなく、終戦の翌年、1946年には自身が編集長を務める『それいゆ』を創刊。その後も『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』などの雑誌を手がけていった、生誕111年目を記念する今展では、こうした雑誌に掲載された挿絵や表紙の原画をはじめ、デザインした衣服、制作した絵画や人形など、中原の仕事の全貌に迫る。