三鷹市 三鷹市美術ギャラリー TEL.0422-79-0033
開催期間:2025年7月5日(土)~9月7日(日)

𠮷田千鶴子(1924〜2017)は、佐藤高等女学校(現・女子美術大学付属高等学校)油彩科を卒業し、1948年に前衛美術家・岡本太郎主宰のアヴァンギャルド芸術研究会に参加し、自らの画風を抽象へ移行させた。1953年に版画家・𠮷田穂高(1926〜95)と結婚したことから版画制作に携わるようになり、色彩感覚に優れた完成度の高い抽象版画を多数発表。1956年には日本で初の女性による版画団体である女流版画会を結成し、女性版画家の草分け的存在として活動した。1967年から一家で三鷹市に居住し、晩年まで制作を続けた。今展では、日米間で活動した版画一家「𠮷田ファミリー」を支えた存在にとどまらず、戦後を生きた一人の女性美術家としての軌跡を初期の油彩画から最晩年の版画作品まで64点の作品により紹介する。