高松次郎 制作の軌跡

大阪市 国立国際美術館 TEL.06-6447-4680

開催期間:2015年4月7日(火)~7月5日(日)

今展の企画は、高松次郎(1936〜1998)が約40年間に残した4,000点に及ぶドローイング(紙の作品、2009年に大和プレスよりカタログ・レゾネ『高松次郎 All Drawings』として刊行されている)の分析から始まった。発表された作品に先立って描かれるドローイングは、制作の意図や関心のあり方を明らかに示している。「点」「影」「遠近法」「単体」「複合体」「平面上の空間」「形」などのシリーズを、技法や素材もさまざまに展開したが、今展でとくに注目している書籍・雑誌の装幀、絵本の装画などの仕事も含めて、共通した造型思想を背景にみることができる。絵画・立体作品・版画約90点、ドローイング約280点、書籍・雑誌・絵本約40点に加え、アトリエに保管されていた記録写真約40点を初公開。