足利市 足利市立美術館 TEL.0284-43-3131
開催期間:2024年11月16日(土)~12月26日(木)
足利出身の飯田善國(1923〜2006)の、初期から晩年を貫く詩的な発想とその現れである詩作を軸にし、そこから彫刻や絵画がいかに展開したのかを観る展覧会。20歳で学徒出陣した飯田は、心の均衡を保つため詩作を行っていた。帰国し、慶應義塾大学文学部卒業後、1949年、東京藝術大学絵画課油画専攻に入学し、53年卒業。この頃より詩人、英文学者の西脇順三郎(1894〜1982)との交流が始まった。1956年暮よりヨーロッパへ留学し、彫刻、油彩画、銅版画を制作。1962年から彫刻〈HITO〉シリーズ、64年から〈KOSMOS〉シリーズの制作を始める。1972年、西脇順三郎の詩を視覚化した詩画集『クロマトポワイエ』を発表。言葉を色に置き換える発想を彫刻へと応用していく契機となった。初期から晩年までの作品約140件に加え、日記、詩稿、詩集などの資料を多数展示する。